ゲスト 様こんにちは
会員


多くの陶器には
「貫入(かんにゅう)」と呼ばれる現象が起こり
釉薬の層にヒビのような模様が生まれます。

割れたときなどのヒビとは違い、
表面を撫でてもつややかで
当然水漏れなどはしません。

陶器は焼成後、
ゆっくり冷ましている時間に多少収縮します。
そのときに素地と釉薬の収縮率に差があるため、
釉薬層にヒビが入ります。
そして使うほどに貫入が育っていきます。

nife arabesqueシリーズの器も
陶器ですので貫入が見られます。
窯から出されて生まれたあとから時は経ちはじめ
あなたの手元で使われている間も
食器棚の中で待っている間も
素地は空気中の水蒸気と反応し
少しずつ膨張します。
そして膨張しない釉薬とのズレによって
貫入が育ちます。

あなたに合わせて器が馴染んできた証、経年貫入。
「やちむん(焼き物)が育つ」と
作り手の方はおっしゃいます。

作り手の方がやちむんを産み、
あなたの手に渡る間に、nife arabesqueは育っています。
どれくらい育っているかを、
使うたびにお楽しみいただければと思います。




nife<ニーフェ>トップへ


ページトップへ