紅型工房ひがしや
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今帰仁村与那嶺にある紅型工房ひがしやは、20代前半で北海道から沖縄へ移住し、紅型工房で修行を積んだ道家良典さんと、沖縄県出身で首里高校染織デザイン科を卒業後、沖縄県工芸振興センターの高度技術者養成紅型研修を経て、紅型工房で修行を積んだ由利子さんが2017年に立ち上げた工房です。
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ひがしやでは、メインの仕事である着物用の帯や着尺の他にも、組踊や琉球舞踊で使う衣装も染めている数少ない工房です。舞台衣装は、通常の着物とは違い、舞台で映える柄や、スポットライトが当たった時の色味など、演者と何度も対話を重ねて形にしていきます。大変な仕事ですが、実際に劇場へ足を運んで自ら染めた衣装を見た時、演者と一緒に舞台を創り上げている気持ちになり、とてもやりがいを感じるそうです。
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琉球びんがたを通じて沖縄の文化を県民みなさんに知ってほしいという2人の思いは、ものづくりの伝統というDNAを受継ぎながら、芸能文化との共創や普段使いできるような新たな商品づくりなど幅広い創作活動を行っています。