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ゆいまーる沖縄がつくったもの

①おきなわ旧暦カレンダー

ゆいまーる沖縄ではこれまでも、琉球・沖縄の自然や文化、歴史を大切にしたオリジナル商品の開発を行い、シマノネなど多くの方に愛される商品が生まれてきました。2023年は大きなチャレンジであるカレンダーの開発に挑戦し、地元出版社・むぎ社さんとのコラボで『おきなわ旧暦カレンダー』という素敵なアイテムが生まれました。

沖縄では現在でも、古くからの年中行事の多くが旧暦(=太陰太陽暦)をベースに行われていて、年末に配られる企業などのカレンダーにも当たり前のように旧暦の表記がされています。なので、「旧暦に対応したカレンダー」というのは珍しくないどころか、ごくごく当たり前にある存在です。

そこになぜ今、新たに挑んでいったのか。どのようなきっかけで始まり、どんな想いを込めて生まれたのか。製作にかかわった方々の想いをご紹介します。

まず、大きなきっかけを作ってくださったのが「むぎ社」さんでした。代表の座間味香深(ざまみ・かふか)さんはこう振り返ります。

はじまりは雑談から

座間味さん:「ゆいまーる沖縄のスタッフさんとの雑談の中で、地元の企業から配られるカレンダーの話題が出たことがありました。『(旧暦表記があるだけでなく)おしゃれなのが欲しいですよね』と軽い感じで話していたんですけど、やがて本気でやってみたいと思い、ゆいまーるさんにコラボを持ちかけたんです。デザイナーなどとネットワークがあると聞いていたので」

そうして、ラフデザインを作って持ち込んだ座間味さん。ゆいまーる沖縄でも検討会議を経て取り組むことが決まり、沖縄の歴史・文化を専門に学んできた社員をチームに加えて商品開発が動き出します。

デザイン、アートディレクションを担当したのが地元・沖縄で「SUNNY&SOL」の屋号で活動する 林さやかさんです。

林さん:「山や海の自然の恵みに感謝し、日々のささやかな暮らしを祝う、 美しいリズムで暮らしていた沖繩の暮らしを伝えることができる。家族やこの世やあの世をつなぐ、いろいろなことを伝えることができるカレンダーになると思い、制作できることがとても嬉しかったです」

とはいえこれまで経験のないことで、手探りで進める部分も多かったそうです。

林さん:「前例もサンプルもないので、時間があるときは県内の本屋や文房具屋を回っていました。 ネットではなく、しっかり手にとったときの感じやサイズ感、厚み、存在感を見ておきたくて。

半分はイメージで走り、市場に出回っているカレンダーを現場でみながら、正解へ落としていくという、普段の制作と全く違う流れでした。 はじめてのメンバーにはじめてのチームだったのですが阿吽の呼吸で、旧暦行事のことや、デザインや、アドバイスなど、まさかの期間で制作することができました」

その時期を振り返り「グソーパワー注入(=あの世から何かが力を貸してくれた)でしょうか?」と冗談めかして言いますが、できあがったものはメンバーたちの期待を超える仕上がりになりました。

このカレンダーを語るうえではずせないのが、各行事をわかりやすく伝えるかわいらしいイラストの数々。担当したのは沖縄出身で県内外で活動するイラストレーターの山里美紀子(やまざと・みきこ)さんです。依頼を受けたとき、「カレンダーと聞いてワクワクした」と語ります。

山里さん:「日常でずっと見られるものだからなのか、とても特別なツールだと思います。毎日見られることを思うと、ちゃんと描かなきゃと最初は力が入りましたが、描いているうちに楽しくなりました」

心を砕いたこと

はじまりの想いは「旧暦を暮らしに取り入れる手伝いがしたい」から始まったプロジェクト。広告的な役割を負う必要もなく、純粋に行事の紹介と説明をするものとして生まれたカレンダーは、シンプルで、余白を含み、様々なスタイルの暮らしにも溶け込みやすいものになりました。

制作にあたってそれぞれに心を砕いたり注意したのはどんな点だったのでしょうか?

座間味さん:「旧暦行事をすべて載せるというのは厳しいのでどれを載せるか選ぶのですが、その優先順位。大事にされているものを載せるように注意しました。中には最近ではあまり行われなくなったものもありますが、説明する言い回しには気を使っています」

旧暦でも年末年始は行事がてんこ盛り

林さん:「このお話を聞いた時、まっさきに、すぐに、山里さんのイラストが各家庭に飾られていて、家族で会話しているイメージが湧き、すぐにお声かけしました。山里さんも色々重なっていた中で、老若男女、ウキウキするかわいいイラストをたくさん生み出していただきました! ふちゃぎのお豆の色違い、必見です!」

フチャギとは十五夜に食べるおはぎのこと

山里さん:「沖縄県出身なのですが、恥ずかしながら知らない行事がいくつかありました。たくさんの方が使いやすいカレンダーになることがとても重要なので、誰がみても『あ!この行事』と理解できるように、いただいた資料を参考にしたり、念入りに検索して調べ、イメージに相違がないように配慮しました。

ウコール(御香炉)やお供えもの、少し怖い神様は暗めのカラーが多かったのですが、毎日見るカレンダーなので少し明るめのカラーにしたり、愛嬌のあるお顔にしたりして、生活の中で楽しんでご覧いただけるようにしました」

怖さを中和する隠れた配慮が。

反響、そして希望

そうして生まれたカレンダーの発売後、どのような反響があったのか? そしてみなさんはこのカレンダーを、どのように使ってほしいと願っているのでしょうか?

座間味さん:「林さんや山里さんたちにがんばってもらったおかげで予想以上のモノができました。書店でもとても評判がよく、みなさんに感謝しています。旧暦行事を取り入れたい方はもちろん、シンプルにきれいなカレンダーを使いたい方にもおすすめしたいです」

林さん:「あの旧暦カレンダーじゃないとやーよっておばあたちに行ってもらえる、県民に愛される、定番商品になってほしいです! また旧暦カレンダーを通じて、この旧暦という文化を今でも大切にしているうちなーんちゅが多いことがとても嬉しかったです。 祈りってすごいな、と改めて思いました。 優しく、楽しく、軽やかに、若い世代にも伝わっていったらいいなと思います」

予定を共有し、世代をつないでいけたら。

山里さん:「発売されて、多くの反響があり驚きました。一番嬉しかったことは、ご旅行で沖縄に訪れた際に購入してくださり『カレンダーを見ながら大好きな沖縄を楽しみます』とメッセージをいただきました。沖縄から離れたところでも生活の中で旧暦カレンダーを見てくださり、日常で沖縄の風習や行事を楽しんでいただけることを想像するとなんて素敵なことなんだ!と感動しました。

また、おじーやおばーからもお問合せがあるよと聞き、おばーちゃん子だったからか、おじーやおばーの生活の中に旧暦カレンダーがあると妄想してしまうと涙が出そうでした。とても素敵なお仕事に携わることができて、とても嬉しくありがたいです。カレンダーをお迎えいただいた皆様、本当にありがとうございます。
来年はカレンダーと共に、うちなーライフをさらに楽しんでいただけますように」

<商品詳細ページは↓>

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