12月21日は二十四節気のうちの「冬至」。1年で昼が最も短い日で、全国的にも昔から伝わる行事が行われますね。
沖縄で冬至といえば「トゥンジージューシー」。漢字で書くと「冬至雑炊」となる通り、炊き込みご飯を作って食べる習慣があります。
トゥンジージューシーは伝統的には、田芋や里芋を入れた炊き込みご飯が作られてきました。芋には体を温める効能があるとされ、寒い冬を元気に過ごすための「力のもと」として食されていたのですね。現在では芋を省略した炊き込みご飯も広く作られているようです。
そして作った雑炊はいただく前に「ヒヌカン(火の神)」や仏壇にお供えし、それから家族みんなでいただきます。
こういった年中行事は信仰としても意義はありますが、年を重ねてくると別の視点から気づくこともあります。こういったことを大事にして実践できる精神的・物理的な余裕を自分に持たせておくことが、日々をすこやかに過ごすための自己管理・生活管理なのかな、と思ったり。
自分と家族をいたわる、冬至の炊き込みご飯。せっかくなら器もやちむんでどうぞ。職人さんがこめた思いと手仕事の技で、冬を乗り越える元気をいただきましょう。