やちむん
暮らしに“沖縄の風景”を迎え入れる
沖縄で「焼き物」を意味する言葉が“やちむん(やき=やち/もの=むん)”。
土・火という自然の力と、つくり手の手仕事が重なり合って生まれる、沖縄の暮らしそのものを象徴する器です。
琉球王国時代から続く壺屋焼と、現代の多様なやちむん
琉球王国時代に、現在の那覇市壺屋(つぼや)を中心に発展した「壺屋焼」は、王府の御用窯としての歴史を誇り、その卓越した技術と文化的な価値が認められ、1976年(昭和51年)6月2日には国の伝統的工芸品に指定されました。
陶工たちは古くから、島の自然や精神世界を器の中に表現してきました。工房ごとに異なる土の配合や釉薬の調合、火の入り方によって、一つひとつの器には異なる「沖縄の風景」が宿っています。
現在は壺屋焼だけでなく、様々なスタイルの作り手が活躍しており、これまでの歴史の中でも多様なやちむんが生まれる時代になっています。
幸福を願う文様
やちむんの表面を彩る文様には、人々の切実な願いが込められています 。
- 唐草(からくさ): 絶えることなく伸びゆく様子から「子孫繁栄」を意味します 。
- 魚(さかな): たくさんの卵を産むことから「子宝」や「豊穣」を象徴しています 。
こうした暮らしの幸福を願う縁起文様は、結婚や出産といった「人生の節目の贈り物」としても、長く選ばれ続けています。
日々の暮らしと心を整える
沖縄の器らしいどっしりとした厚みと、土の温もり 。やちむんを日常の食卓に迎え入れることは、忙しい現代において、ふと立ち止まり、暮らしと心を整えることにもつながります。
お祝いの席でも、いつものお食事でも。使うたびに心が凪ぎ、沖縄の風土を感じさせてくれる一枚です。
ゆいまーる沖縄<Online>では、沖縄各地の作り手と共に、今の暮らしに静かに馴染む、個性豊かなやちむんを取り揃えています。あなたの暮らしに寄り添い、未来へと繋いでいきたくなるような一枚を、ぜひ見つけてください。