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「風景」を切り取る琉球ガラス

RYUKYU GLASS WORKS 海風

読谷村の青く広がる海のそばに位置するガラス工房が「RYUKYU GLASS WORKS 海風」。晴れた日には真っ青な海と空が工房を囲み、夕暮れ時には沈む太陽があたり一帯を真っ赤に染めます。自然だけが作り出せる美しい風景が着想とインスピレーションをもたらし、技術と感性と、好きなものを追い求める真っ直ぐさの表現である琉球ガラスが生み出されています。

琉球ガラス工房海風 工房を外から

「RYUKYU GLASS WORKS 海風」代表の屋良彰(やら・あきら)さんが工房を立ち上げたのは2000年、沖縄サミット直前のこと。もともとは琉球ガラスだけでなく沖縄の土産品全般を販売する事業を営んでいた屋良さんは、あるフラストレーションを抱えていました。

「ガラス職人に製作を依頼する時、『微妙な感覚が伝えられない』んです。『やわらかいラインが欲しい』とか言っても、上がってきたらイメージと違うっていう」

製作風景 チーム作業

 自前の工房を持ち、自社スタッフである職人が製作に当たれば、それが解決できるのではないか。そう考えた屋良さんは、ご縁あって閉鎖するガラス工房から職人さんを雇い入れることができ、オリジナルデザインの琉球ガラスを生み出すための工房をスタートさせます。

 ところが、抱えていた課題はちっとも解決しませんでした。

「自分は売るプロではあったけど、職人のことはまったくわからなかったんです。窯のこととか、色の出し方のこととか。結局それで、職人との意思疎通がうまくいかなかったんですよ」

工房の一角 道具

 そこで設立からしばらくの間、屋良さんは代表でありながら職人見習いとして、職人サイドの諸々について学ぶ期間を送ります。 「手元(製作時のアシストの役割)やったり、カレット(装飾のための細かなガラス片)を作ったり。工房に寝泊まりして窯の火の番をしたり、その合間に、接客、商談、納品……」

 独自の営業ルートから、沖縄サミットのメイン会場であるブセナテラスに納品される予定は取り付けていた屋良さんですが、工房の立ち上げは華々しいスタートダッシュとはいきませんでした。「工房代表」兼「職人見習い」兼「あらゆる雑務の担当」を務め無休でフル回転。世間が「沖縄ブーム」に沸いていた時期もさほど恩恵を感じることはなく、悪戦苦闘の日々を送ったと振り返ります。

工房からの眺め

 そんな時期を経てようやく走り出した「海風」はその後、新工房の開設・統合を経て、現在の場所、複合施設「Gala青い海」の中で運営されています。

 工房と歩みをともにして腕を磨いてきた職人さんたちですが、その表現の多彩さ・幅広さには思わず目をみはります。「デザインの生まれ方」はいろいろで、ある時は職人さんが自分の着想やアイデアで仕上げてきたり、ある時は「お題」を立ててそれに沿って考えたり、要素を足したり引いたり。

製作風景 一人で 松田将吾さん

 「残波の夕日グラス」ではその名の通り、景勝地「残波岬」の水平線に夕日が沈む時の美しさが表されています。考案したのは地元・読谷村出身の松田将吾さん。海人(うみんちゅ=漁師)を祖父に持ち、幼い頃からとにかく海に慣れ親しんで育った作り手です。子どもの頃から身近だった美しい自然を、職人としてガラスを通して表現し、手に取る使い手の方たちに届けているというわけです。

 「はまうい」グラスでは、旧暦3月3日に島の女性が浜に下りて身を清めたという風習「浜下り」をモチーフとして、海の美しさが表現されています。底の部分にはゆらめく気泡が加えられ、非常に細かな手間をかけて「海らしさ」を再現。考案したのは職人の佐藤郁美(さとう・いくみ)さん。「まさに女性ならではの感性」と、屋良さんは評します。

はまういグラス 底部の繊細な表現

 他にも電照菊や灯台など「灯り」をテーマにした「テラス(=照らす)」など、デザインとその由来を知ると思わず”なるほど”とうなずくような、奥行きをそなえたガラスが海風では作られています。

 ちなみに代表である屋良さんは、あくまで職人ではなく、作り手と使い手の間をつなぐ「パイプ役」と自身の役割を表現します。寡黙な職人さんたちに代わって、その頭の中にあるイメージを引き出し、作品の魅力がどうすればより伝わるのかを考え続けるのです。

 新型コロナの影響で県内観光施設等の受注は激減した中ですが、新デザインの開発など「次」への仕込みを欠かしません。「単に耐えるだけの期間ではなく、これが終わった時にどれだけ大きく前進できるか」。創業当時と同じく一人で何役もこなしながら語る屋良さんの目には、確かな力強い光を感じます。

 読谷村の工房から切り取って見せてくれる、自然や風景の美しさ。離れている時こそ「沖縄を身近に感じられる」琉球ガラスが、今日も「海風」では作られています。

工房内 製作風景

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CONICグラス RYUKYU GLASS WORKS 海風

¥ 4,950 税込
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