釉薬をかけず、美しい沖縄の土の色を堪能できる作品で、どこに置いてもしっくり馴染みます。
お父さんが玉(大切なモノ)を、お母さんが子供を守っています。特に子獅子の後ろ姿がなんともかわいらしく、お母さんに隠れている顔もしっかりと作り込まれているところに湧田さんの繊細さを感じさせます。
1939年に那覇市で生まれた湧田弘さん。中学を卒業後、島袋常恵氏に師事し、昼間は師匠の工房、夜は定時制高校に通いながら陶工として歩みをスタート。この道60年以上のやちむん(焼物)職人です。
沖縄では、座ったパターンや、沖縄の言葉で「這う(はう)」を意味し、お尻を上げて威嚇する「ホーヤー」という姿勢が多く見られますが、湧田さんはそれ以外にも、二本足で立ち上がった姿、四本足で力強く威嚇する姿など様々な形態のシーサーも作ってきました。
中でもこれまで多く作ってきたのが、親子シーサーと玉抱きシーサーです。
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親子シーサーには、子孫繁栄の意味合いのほか、親シーサーに子シーサーがじゃれ合っているような家族の愛情あふれる姿が好きだからという、湧田さんの家族愛が込められています。
獅子が抱える玉は、守護の対象、如意宝珠、力や権威の象徴、陰陽の調和など、地域や時代によって様々な意味があります。
シーサーは、屋根獅子など沖縄での歴史を遡ると、元々悪霊除け、邪気除け、または火伏せなどの意味が付与されていた事から、玉は家や家族、財産など大切なものを象徴し、それらを悪いものから守る意味合いがあると考えられています。
※この商品は実店舗との在庫共有品のため、ごくまれではありますが、ご注文完了後に店舗側都合によりキャンセルとさせていただく可能性がございます。大変恐れ入りますがあらかじめご了承をお願い致します。
■工房 :湧田陶器
■サイズ(1体):約 幅14cm・奥行11cm・高さ14cm
■素材 :陶器