かつて、琉球という独立国だった沖縄には、
特有の歴史や文化があります。
各地に多様な伝統工芸が伝わり、
沖縄は今も手しごとの島と言えるでしょう。
ゆいまーる沖縄では、これまでも
やちむんをはじめとする
沖縄の工芸品や民具などを皆さまに
ご紹介してきました。
ただモノを紹介するだけでなく、
その背景にある文化を深く掘り下げて
お伝えしていくために、
地元沖縄のカルチャーマガジン「モモト」と
うちなーの翼JTAのグループ企業
JALJTAセールスとのコラボレーションで
「琉球手しごと紀行―工芸をめぐる旅―」
という
旅行商品を
プロデュースしています。
紅型と芭蕉布と藍染編
染め・織りの工房の見学や
その手しごとの一部を体験
日本の他の地域とは異なる伝統文化が色濃く残る沖縄。中でも染め・織りは多様で、国指定の伝統的工芸品が、県内各地に13品目も息づいています。「琉球手しごと紀行」は、そんな沖縄の歴史的な背景を知り、食文化と共に、工芸を肌で感じる旅。1泊2日で、染め・織りの工房を見学したり、その手しごとの一部を体験してみたり。個人旅行ではなかなか味わえないことを体感し、沖縄の文化と歴史を深く知る旅となっています。
今回のツアーで触れる手しごと
琉球紅型
琉球王国時代、東南アジアや中国との交易でもたらされた更紗や印花布などの技術がベースとなり、独自の進化をとげた琉球紅型。大きく分けて、型紙を使う「型染め」とフリーハンドで模様を描く「筒引き」があります。王国時代は身分によって使える色やデザインの規定がありました。
芭蕉布
多年草の糸芭蕉の繊維で糸を績んで織られる芭蕉布。戦前まで奄美群島以南の琉球弧各地で盛んに生産されていました。琉球王国時代は王族用や外交の贈答品など最高級のものから、一般庶民の普段着まで品質にも幅がありました。
琉球藍染
琉球藍は、キツネノマゴ科の多年草で、琉球びんがたや芭蕉布など、沖縄の染織物には無くてはならない染料です。沖縄では、北部の本部町伊豆味などで琉球藍の栽培が行われています。琉球藍は直射日光に弱いため、タンカンなど柑橘類の樹の木陰を利用して琉球藍が栽培されているケースもあります。
ツアー概要
琉球手しごと紀行 ―紅型・芭蕉布の旅―
出発日 | 2023年3月4日(土)1泊2日 |
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募集期間 | 2023年1月24日(火)~3月1日(水) 定員を大幅に超えた場合は募集期間内であっても募集を締め切らせていただく場合があります。 |
集合場所(出発地) | 首里染織館suikara |
参加条件 | 最少催行人数:5名(最大人数8名) 参加年齢:高校生以上 |
旅程概要 |
ワクチン3回目接種または検査陰性の結果通知+身分証明書の確認、健康チェックシート記入、体温測定 特に表示のない場合、移動はすべて専用車で行います。 |
旅程のポイント紹介
「紅型工房 ひがしや」
北海道出身の夫と沖縄出身の妻のお二人で、沖縄本島北部に工房を構えるひがしやさん。伝統的な舞踊衣裳や帯・着尺のほか、オリジナルグッズを手がけています。沖縄では、デザインから型紙彫り、染めまでをひとつの工房で仕上げます。そんな手しごとの世界に、ちょっとお邪魔してみましょう。
車から降りて工房まで数分歩きます。
鈴木芭蕉布工房
芭蕉布の解説と芭蕉の糸つむぎ体験
沖縄を代表する織物の一つ芭蕉布。沖縄島北部、宜野座村にある鈴木芭蕉布工房では、糸芭蕉の栽培から手がけ、糸を績み、染め、織るという工程をすべて手しごとで行っています。今回は芭蕉布が生まれるまでの工程について話を聞き、実際に糸を績む工程を体験します。
藍風
本部町伊豆味で
琉球藍染の体験
沖縄島北部の本部町伊豆味の山あいにある「藍風」は、琉球藍の栽培から泥藍づくりまで行っている工房です。沖縄染織物で古くか使われている琉球藍の染め物体験です。
「首里染織館suikara」で
琉球染織の解説&ショッピング
那覇伝統織物事業協同組合と琉球びんがた事業協同組合の染め織の発信拠点施設「首里染織館suikara」にて、雑誌『モモト』編集長いのうえちずが歴史を交えながら琉球染織について解説。また、琉球びんがた、首里織のお買い物もお楽しみください。