あらかじめ文様に従って染めわけた糸で降り出される柄を絣(かすり)といいます。その技法はインドで生まれてベトナム・インドネシアなど東南アジア各地で発展し、14〜15世紀に琉球へ伝わりました。その柄一つひとつに、土地の歴史と文化に根ざした意味と名前があります。鳥・爪・牛のスキ・豚の餌箱など、かつて宮古島の織物に頻繁に登場したモチーフを選び、大胆に縞状にレイアウトしています。