アメリカ統治下において日本とは異なる規定のもと「沖縄そば」という呼称が一般的になっていたところ、1972年の復帰から同じ法律のもとにおかれると、ある問題が出てきました。
「沖縄そばは、蕎麦粉をまったく使用していないため『そば』と表示してはならない」と、公正取引委員会からクレームがついたのです。とはいえ、「沖縄そば」の呼び名はすでに県民に広く親しまれ愛されているもの。この名前を使えないとなると、沖縄の食文化が大きく変えられてしまう。
沖縄生麺協同組合理事長・土肥健一氏(当時)らが、はじめは公正取引委員会、その後全国めん類公正取引協議会と粘り強く折衝を続け、特殊名称「本場沖縄そば」として登録されたのが1978年の10月17日のことだったそうです。それを記念して1997年に10月17日が「沖縄そばの日」として定められたのでした。